診療時間
発熱外来
初診予約
LINE

春の眠気は要注意?日中の眠気の原因と睡眠時無呼吸症候群(SAS)のセルフチェック方法

2026/05/21

睡眠時無呼吸症候群(SAS)のセルフチェック方法


日中の強い眠気、もしかすると睡眠時無呼吸症候群かも?

暖かくなってきて、昼下がりに思わずウトウト……。「春眠暁を覚えず」と言いますが、その眠気はもしかしたら「睡眠時無呼吸症候群」かもしれません。
春は気温の上昇や生活リズムの変化により、眠気を感じやすい季節です。しかし、日中の強い眠気が続く場合には、単なる季節的な変化ではなく、睡眠の質の低下が関係している可能性があります。


睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が何度も止まったり浅くなったりする病気です。眠っている間に十分な酸素が取り込めず、脳や体がしっかり休まらない状態が続きます。
その結果、以下のような症状が現れます。
  • 日中の強い眠気
  • 集中力の低下
  • 慢性的な疲労感
  • 朝の頭痛やだるさ
さらに放置すると、高血圧や心疾患、脳血管疾患などのリスクが高まることも知られています。


睡眠時無呼吸症候群のセルフチェック【ESS問診票】

そこで今回、日中の眠気の程度を評価するために「エプワース眠気尺度(ESS:Epworth Sleepiness Scale)」をご紹介します。
これは、日常生活のさまざまな場面で「どのくらい眠くなるか」を点数化して評価するシンプルなチェック方法です。

最近の日用生活を思い浮かべて、できるだけすべての項目にお答えください
ウトウトする可能性は
ほとんど
ない
少しある 半々
くらい
高い
座って何かを読んでいるとき(新聞、雑誌、本、書類など) 0 1 2 3
座ってテレビを観ているとき 0 1 2 3
会議、映画館、劇場などで静かに座っているとき 0 1 2 3
乗客として1時間続けて自動車に乗っているとき 0 1 2 3
午後に横になって休息をとっているとき 0 1 2 3
座って人と話をしているとき 0 1 2 3
昼食をとった後 (飲酒なし)、静かに座っているとき 0 1 2 3
座って手紙や書類などを書いているとき 0 1 2 3

0~5点 日中の眠気は少ない
6~10点 日中に軽度の眠気あり
11点~ 日中に強い眠気あり


睡眠時無呼吸症候群の検査と治療はえばらクリニックへ

ESS問診票の結果や症状に応じて、岡山市北区のえばらクリニックではご自宅で行える簡易検査や、より詳細な睡眠検査をご案内しています。
検査では、睡眠中の呼吸状態や酸素濃度などを確認し、正確な診断につなげます。診断結果に応じて、CPAP(持続陽圧呼吸療法)などの適切な治療を行うことで、症状の改善や病気のリスク低下が期待できます。




CPAP治療の保険適用基準が変更に!

CPAP治療の保険適用基準が変更に!
2026年の診療報酬改定にて、CPAPが保険適用となる検査数値の基準が引き下げられます。
そのため、以前検査を実施してCPAPが適用とならなかった方も、CPAPが適用となる可能性があります。CPAPは、とても簡単で治療効果が高く、有効性が確認されています。副作用もほとんどなく安全であることから、現在の睡眠時無呼吸症候群治療法の中で、一番選択されている治療法です。
CPAP治療に興味がある方は、お気軽にご相談ください。


「ただの眠気」と見過ごさないために

春の眠気は心地よいものですが、その裏に病気が隠れていることもあります。
「最近眠気が強い」「疲れが取れない」「血圧が高い」と感じている方は、まずはESS問診票でご自身の状態をチェックしてみてください。
睡眠の質を見直すことは、日常生活の質の向上だけでなく、将来の健康を守ることにもつながります。少しでも気になることがある方は、どうぞお気軽にご相談ください。




えばらクリニック
 院長 江原 弘貴
2003年 岡山大学医学部医学科を卒業、医師免許を取得
岡山大学病院 第二内科(現 血液・腫瘍・呼吸器・アレルギー内科)に所属
2011年~ 日本内科学会 総合内科専門医
2013年~ 日本消化器病学会 専門医
2016年~ 日本消化器内視鏡学会 専門医

【内科医が解説】その冷え性、放置していませんか?症状・原因と病気の可能性

2026/05/21

冷え性の症状・原因と病気の可能性

冷え性は多くの方が悩む症状ですが、生活習慣だけでなく病気が原因となっている場合もあります。
本記事では、冷え性の主な症状や原因、受診の目安について内科医の視点から解説します。


冷え性の症状

小寒から大寒、立春と一年間で最も寒い時期、冷え症の方にはつらい時期かと思います。
冷え症は「手足の末端がいつも冷たい」「足先が冷えて眠れない」といった自覚症状だけでなく、全身の不調として現れることが少なくありません。代表的な症状には、倦怠感や疲れやすさ、下痢・軟便、腰痛や関節痛、むくみなどがあり、「なんとなく体調が悪い状態」が続くのが特徴です。


冷え性で末端や足先が冷える原因とは?

冷え性の原因としてまず挙げられるのが生活習慣です。
冷たい飲食物や甘いもの、果物の摂り過ぎ、運動不足や睡眠不足、シャワーのみで湯船に浸からない習慣は、体を冷やしやすくします。また、慢性的に冷房などの冷気にさらされる環境や、保温性の低い服装も影響します。一方で、甲状腺機能低下症や貧血、炎症性腸疾患、血管炎、副腎機能低下症など、病気が背景に隠れている場合もあり、症状が強かったり長引いたりする場合は注意が必要です。


女性の冷え性

冷え症は女性に多いとされますが、その背景には月経・妊娠・出産による「血」の不足や循環不全、ホルモン変動によるむくみやすさ、筋力や活動量の男女差があります。また、加齢に伴い筋力や消化機能が低下し、熱を生み出しにくくなることも冷えの一因です。


つらい冷え性の対策~冷え性改善のために~

冷え性改善のための生活習慣

冷え性改善のための生活習慣
対策の基本は「冷やさないこと」と「温めること」です。首・手首・足首の“三つの首”を保温し、定期的な運動で筋肉を使い、血流増加と熱産生を促します。入浴や足湯で体を芯から温め、十分な睡眠を取ることも大切です。


冷え性改善のための食事

冷え性改善のための食事
食事では体を温める食材を意識しましょう。生姜、シナモン、鶏・羊・鹿肉などジビエ料理、黒砂糖、紅茶などが知られています。
生姜湯は冷え対策として有名ですが、市販のインスタント製品には白砂糖が多く含まれ、効果が打ち消されることもあります。おろし生姜に黒砂糖や水飴、はちみつを加えた手作り生姜湯の方が、体を温める作用を実感しやすいでしょう。

日々の小さな工夫が、冷えにくい体づくりにつながります。
少しずつでも取り組んでいってみてください。


冷え性でこんな症状があるときは受診を検討しましょう

次の症状がある場合は、単なる冷え性ではない可能性があります。
  • 片足だけ強く冷える
  • 足先の色が白や紫に変わる
  • しびれ感や痛みを伴う
  • 強いだるさやむくみがある
これらの症状がある場合、単なる冷え性ではなく病気が原因となっている可能性があります。
血液検査や血管の検査、CT検査で病気が見つかる場合があります。


冷え性は原因を知れば改善できる

末端や足先の冷えは多くの方が悩む症状ですが、血流改善・生活習慣の見直し・筋力維持等によって改善が期待できます。
一方で、冷え性の原因に病気が潜んでいるケースもあるため、「いつもと違う冷え」を感じた場合は内科での相談をおすすめします。


当院でも血液検査などにより冷えの原因となる病気の有無を確認することが可能です。
気になる症状がある場合はお気軽にご相談ください。




えばらクリニック
 院長 江原 弘貴
2003年 岡山大学医学部医学科を卒業、医師免許を取得
岡山大学病院 第二内科(現 血液・腫瘍・呼吸器・アレルギー内科)に所属
2011年~ 日本内科学会 総合内科専門医
2013年~ 日本消化器病学会 専門医
2016年~ 日本消化器内視鏡学会 専門医

「健診」と「検診」の違いをご存じですか?

2026/05/21

「健診」と「検診」の違い

日常生活の中で、「けんしん」という言葉を耳にする機会は多いと思います。
しかし、「健診」と「検診」という2つの表記の違いまで意識されている方は意外と少ないかもしれません。
どちらも健康に関わる大切な取り組みですが、実は目的や費用の考え方にも違いがあります。
今回は、その違いに加えて「保険診療との費用の違い」についても分かりやすくご説明します。


「健診」とは?健診の目的について

「健診」とは?健診の目的について
まず「健診」とは、「健康診断(診査)」の略で、現在の健康状態を把握し、生活習慣病などのリスクを早期に見つけることを目的としています。血圧測定や血液検査、尿検査、身長・体重測定などを通して、身体の全体的な状態をチェックします。企業の定期健康診断(診査)や自治体の特定健診などが代表的です。

健診のポイントは、「症状がない段階で広く健康状態を確認すること」です。高血圧や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病は、初期にはほとんど自覚症状がありません。そのため、定期的に健診を受けることで、数値の変化から早めに対策を取ることが重要です。


「検診」とは?健診の目的について

「検診」とは?健診の目的について
一方で「検診」は、特定の病気を見つけることを目的とした検査です。代表的なものには、胃がん検診、乳がん検診、子宮頸がん検診などがあります。これらは、「その病気があるかどうか」に焦点を当てて調べる検査です。
検診の特徴は、「特定の疾患を早期発見すること」です。特にがんは、早期に発見できれば治療の選択肢が広がり、身体への負担も軽減される可能性があります。そのため、年齢や性別、リスクに応じて適切な検診を受けることが推奨されています。


「健診」と「検診」の費用面の違い

ここまでで、「健診=全体的な健康チェック」「検診=特定の病気の有無を調べるもの」という違いが見えてきたかと思います。
では、費用の面ではどのような違いがあるのでしょうか。

健診や検診は、基本的に「自費(自由診療)」で行われることが多いのが特徴です。

つまり、通常の病院受診のように健康保険が適用されず、全額自己負担となるケースが一般的です。ただし、自治体や勤務先の制度によっては補助が出ることもあり、その場合は自己負担額が軽減されます。
一方、「保険診療」は、何らかの症状がある場合や、医師が必要と判断した検査・治療に対して適用されます。日本では原則として医療費の3割が自己負担となるため、例えば1万円分の検査であれば、患者さまの負担は約3,000円となります。

ここで大切なのは、「同じ検査でも目的によって費用が変わる」という点です。
例えば、特に症状がなく「念のために調べたい」という場合は健診や検診として扱われ、自費での検査となります。しかし、腹痛や体調不良などの症状があり、医師が必要と判断して行う検査であれば、保険診療となり3割負担が適用されます。

つまり、「予防や早期発見のための検査」は自費、「症状があって原因を調べる検査」は保険診療、と理解すると分かりやすいでしょう。

費用面だけを見ると、自費の健診や検診はやや高く感じられるかもしれません。しかし、病気を早期に発見できれば、将来的な治療費や身体への負担を大きく減らすことにつながります。そうした意味では、健診や検診は「将来への大切な投資」とも言えるでしょう。


「健診」と「検診」どちらを受けるべき?

では、どちらを受ければよいのでしょうか。

結論としては、健診と検診の両方をバランスよく活用することが理想です。健診で全身の健康状態を把握しながら、年齢やリスクに応じて必要な検診を受けることで、より安心して日々を過ごすことができます。
忙しい日々の中で、つい後回しにしてしまいがちですが、病気の多くは自覚症状が出る前に進行します。だからこそ、「今は元気だから大丈夫」ではなく、「元気な今こそ受ける」ことが大切です。


岡山市北区のえばらクリニックでも、各種健診・検診のご案内を行っております。内容や費用についても丁寧にご説明いたしますので、ご自身に合った受け方についてお気軽にご相談ください。




「健診」と「検診」の違い、そして費用の仕組みを理解し、上手に活用することが健康管理の第一歩です。この機会にぜひ、ご自身やご家族の健康について見直してみてはいかがでしょうか。




えばらクリニック
 院長 江原 弘貴
2003年 岡山大学医学部医学科を卒業、医師免許を取得
岡山大学病院 第二内科(現 血液・腫瘍・呼吸器・アレルギー内科)に所属
2011年~ 日本内科学会 総合内科専門医
2013年~ 日本消化器病学会 専門医
2016年~ 日本消化器内視鏡学会 専門医