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HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)について


HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)について
HPVワクチンは、子宮頚がんを予防できることが確認されています(N Engl J Med 2020, 383:1340-1348)。
2013年以降に「接種差し控え」が行われましたが、その後の研究でも安全性が確認されたことから国による接種推奨が再開されました。

日本では、小学6年生から高校1年生までの女子が定期予防接種の対象となっています。

このワクチンをうける意義とメリットをよくご理解の上、ぜひ接種をご検討ください。



HPVとは?


HPVとは?
HPV(ヒトパピローマウイルス)はとてもありふれたウイルスであり、8割以上の男女が一生に一度は感染しているといわれています。

大多数は自然に身体から排除されるのですが、一部のウイルス型が排除されず子宮の入り口(=子宮頚部)に残ってしまっていると、数年~数十年かけて子宮頚がんを発症してしまうことがあります。

子宮頚がんは20~40歳台の子育て中・働き盛りが大半を占め、治療のため多くの女性が子宮摘出を余儀なくされています。



HPVワクチンの効果


HPVワクチン(4価)を17歳までに接種すると約88%、それ以上での接種でも約53%の子宮頚がんを予防できることが分かっており、26歳以下の全ての女性に接種が勧められています(27~45歳の女性にも一定の効果が期待できます)。



HPVワクチン接種後の副反応


ワクチン接種後に起こりうる症状として、以下のようなものが報告されています。

  • 腫れや痛み(局所反応)
    ワクチン接種に伴って接種した場所に起こる炎症。多くは数日以内に軽快します。
  • アナフィラキシー
    接種後に蕁麻疹や咳などのアナフィラキシー症状が起こるのは約96万回に1回です。
    接種後30分間は病院で安静にしてお過ごしください。
  • 不安による心身の反応
    痛みや不安などで自律神経が刺激され、一時的に血圧が下がって失神したり、過呼吸や気分が悪くなったりすることがあります。
    注射の前に緊張したり、以前に注射で気分が悪くなったりしたことがある方は、ベッドで横になって接種するなどの対策をとっています。
    他のワクチンよりも神経系の病気が特に起こりやすいといったデータはありません。



HPVワクチン接種


定期接種について

岡山市では以下の対象者が公費助成(無料)による接種の対象となります。
対象者 小学6年生から高校1年生相当までの女子
種類 当クリニックでは、「ガーダシル(4価ワクチン)」を接種しています。
予診票 岡山市より対象の方に送付されますので、ご持参ください。
高校1年生の3月末までが公費の適応期間です。

また、接種は合計3回で、1回目と2回目の間は1~2か月、2回目と3回目の間は3~6ヶ月空ける必要があります(つまり、初回から最長で8か月、最短で4か月かかります)。

当クリニックでは11月までの初回接種による接種完了(上記の4か月コース)も可能です。
ただ何らかの事情でどこか1回でもずれてしまうと期間を過ぎてしまい、公費対象にならない回が出てきてしまうため、できれば早めの接種をお勧めします。



キャッチアップ接種について

積極的勧奨が差し控えられていたことにより接種の機会を逃した方への救済措置として、公費(無料)による接種機会を提供することとなりました。
(参考:岡山市ホームページ
対象者 平成9年度~平成17年度生まれの女性で、過去に子宮頸がんワクチンを合計3回受けていない方
種類 当クリニックでは、「ガーダシル(4価ワクチン)」を接種しています。
予診票 岡山市より対象の方に送付されますので、ご持参ください。
※過去にサーバリックスを接種し1回、または2回で接種を中断した方は、サーバリックスを扱っている施設でご相談ください。



任意接種(自費)の料金のご案内

4価ワクチン 16,500円(税込)/ 回



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※当クリニックも協賛させていただきました