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ピロリ菌の検査・除菌治療


ピロリ菌の検査・除菌治療
ピロリ菌とは
ピロリ菌に感染すると、胃の粘膜が傷つけられたり、炎症が起こります。ピロリ菌は胃・十二指腸潰瘍や胃がんの原因の一つとして知られていますが、他にも血液疾患や蕁麻疹などを起こすこともあります。

ピロリ菌の検査
ピロリ菌の検査にはいくつかの方法があり、各々に特徴があります。

血液検査
血中にピロリ菌に対する抗体が出来ているかどうかを調べます。特別な準備や手間をかけることなく手軽に調べることができるので、当クリニックでも多く行っています。ただし1度感染すると長期間にわたって抗体が残るため、原則として「除菌治療前」にしか使えません。


呼気検査
特殊なお薬を服用いただき、息を集めて調べる方法です。精度が高く、除菌治療前後いずれでも行えるのが利点です。当クリニックでは主に除菌治療後の判定に使用しています。一方で検査当日の朝は絶食になってしまうこと、特定の種類の胃薬をお飲みだと偽陰性(本当はピロリ菌がいるのに「いない」と判定されてしまう)ことが欠点です。

便検査
お通じにピロリ菌の一部が含まれていないかを検査します。除菌治療前後いずれでもOKですし、食事の制限も必要なし、手間もさほどかかりません。問題は特定の種類の胃薬でやはり偽陰性になりうること、検体の保存に問題があること(常温では置いておけませんし…)で、当クリニックでは行っていません。

除菌治療について
治療は3種類の薬(胃薬1種類と抗生物質2種類)を1日2回、1週間お飲みいただきます。
治療がうまくいって「除菌」できたかどうか、上記の治療から約2ヶ月後に「呼気(特殊な薬を飲んだ後の息を採って調べる)検査」で判定します。
1回目の治療が残念ながら失敗した場合、抗生物質を1種類入れ替えて2回目の治療に進むことができます。

除菌治療の流れ

胃カメラで胃の状態を観察します

胃カメラで胃の状態を観察します。



各種検査でピロリ菌に感染していることを確認します

各種検査でピロリ菌に感染していることを確認します。



1週間かけて除菌のお薬をお飲みいただきます

1週間かけて除菌のお薬をお飲みいただきます。



お薬が終わった日から約2ヶ月の間隔を空けて、除菌できたか判定検査を行います

お薬が終わった日から約2ヶ月の間隔を空けて、除菌できたか判定検査を行います。



除菌が完了した後も、胃がんができていないか定期的に胃カメラで胃の状態を観察します

除菌が完了した後も、胃がんができていないか定期的に胃カメラで胃の状態を観察します。




検査・処置にかかる費用のご案内

医療保険の負担割合によりますが、おおよそ下記のような費用となります。
初診・再診料、血液検査などの諸検査料は、別途必要となります。

検査・処置の内容 3割負担の方 1割負担の方
ピロリ菌(胃のみ) 800円 300円