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ピロリ菌

2021/02/04


ピロリ菌とは

1982年に発見された細菌で、自分の周囲にある胃酸を中和して胃の中に住み着くことができます。

胃・十二指腸潰瘍や胃がんの原因の一つとして知られていますが、他にも血液疾患や蕁麻疹などを起こすこともあります。

原因

かつては「井戸水」が感染源とされていましたが、今ではヒト-ヒトの経口感染(幼少期の口移し、食器の共有など)が
中心と考えられています。

症状

ピロリ菌感染そのものでは目立った症状はありません。

主な感染部位である胃に関係した疾患から、様々な症状につながる可能性があります。

例)胃・十二指腸潰瘍:腹痛、お腹の張り
 (出血→貧血を合併):立ち眩み、息切れ
  胃がん:やせ、食欲低下

検査方法

ピロリ菌がいるかどうか?は血液・尿・便の検査で調べることができます。

しかし大切なのは「胃の中の状態」「胃がんの有無」ですので、これらの検査を受けられる前に必ず胃カメラ検査を
受けるようにしましょう。


(原則として胃カメラ検査の「後」でないと保険でのピロリ菌検査はできません)

治療方法

治療は3種類の薬(胃薬1種類と抗生物質2種類)を1日2回、1週間服用していただきます。

治療がうまくいって「除菌」できたかどうか、上記の治療から約2ヶ月後に
「呼気(特殊な薬を飲んだ後の息を採取して調べる)検査」で判定します。

1回目の治療が残念ながら失敗した場合、抗生物質を1種類入れ替えて2回目の治療に
進むことができます。

※「ピロリ菌の治療中にはお酒が飲めない」というお話を時々伺いますが、実はこの「2回目の治療」で使う薬とお酒との
相性があまり良くありません。

上記のようにおっしゃる方には、『飲めなくはありませんけれど、せっかくですから治療を終えてから美味しく
いただいてはいかがでしょう?』とお答えするようにしています。

治療成功率は82~98%と報告されています。(関連記事:日本内科学会雑誌第106巻第1号

ただし、除菌後もピロリ菌の影響は10年、20年と影響が残ります。

時間が経ってから胃がんが出てくる可能性もあり、原則として除菌後には「毎年」胃カメラ検査を受けられることを
お勧めします。


予防方法

食器などを共有しない、食事中にこまめに手洗いをするなどが予防につながる可能性があると思います。

(実際には小さなお子さん相手の最中にはなかなか難しいでしょうか…)

気付かないうちに感染していることが多いため、早いうちに積極的に検査を受けましょう。




えばらクリニック
 院長 江原 弘貴
2003年 岡山大学医学部医学科を卒業、医師免許を取得
岡山大学病院 第二内科(現 血液・腫瘍・呼吸器・アレルギー内科)に所属
2011年~ 日本内科学会 総合内科専門医
2013年~ 日本消化器病学会 専門医
2016年~ 日本消化器内視鏡学会 専門医